2010年9月5日日曜日

藤本壮介展、他建築のはなしから

ワタリウムの藤本壮介展。石上純也と比べると面白い。同じように極小スケールのモック、空気のような雲のような存在感のない壁。紙の箱の中の植物のイメージ。外と中があいまい。
でも特定の形を探そうとしている。入れ子の形、形を作ることでネガの形として存在する空気の形。階段状の空間。


今日建築やっている人に聞いたら「でもトーキョーアパートメントは施主がよく許したなあという家だわ、実際に建ったのを見たら」と言っていた。


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今日ハナエモリビルが解体がはじまっているのを見た。ガラスがはずされている。丹下健三さんの建築だったそうで、例によって使い勝手もメンテナンスも考えてない建築だったそうだ。70年代万博高度経済成長時代のシンボルがなくなっていく。B1Fのアンティーク街はなんだか天井が低くてハコ自体はそっけなかったな。あの頃の建物はもうほとんど残ってないみたい、SHU UEMURAも建て替えてるし。


今の表参道のシンボルはTod's?ヒルズ?CHANEL?VUITTON?GAPのビルはあっという間になくなってしまった。


跡地には何が建つのだろう。アンティーク小物の商店街は戻ってきて欲しい。ただの「最新流行の買える街」じゃない表参道であってほしいな。そういえば学生のころ表参道で鉱石の標本を買った、あの店は同殉会アパートに入っていたのだろうか。


いっそバイオ技術でむんむん草いきれな農場とか屋上プールとか地下に掘ってひんやりとかそんなことしてほしいもんだ。(地価に見合わないがな)


プロダクトデザインよりもやりたい放題な建築界。大衆がお金を払うのではなく、施主一人納得させればいいから、無茶な夢が実体化するのかな。ヨーロッパの数百年の建築に憧れつつ、30年で消費されるコンクリート建築を建てる日本。


いっそ構築的なテント建築なんて発想はないのかな。骨格は鉄骨で8F程度ならいけるだろう。外壁は雨風避けと割り切って、布で作る。東京ドームができてるから。あ、空気を送り続けないとあかんのかしら。

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