2010年7月2日金曜日

ルーシーとハンス

ハンス・コパー展。
http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/10/100626/index.html 
http://www.axisjiku.com/jp/2010/06/30/「ハンス・コパー展ーー20世紀陶芸の革新」開催中/
ルーシー・リーさんと協働してたひと。 
ろくろでひいたカタチを複数組み合わせて作られたちょっとくせのあるカタチ。タイルや大きい陶器の建材的な作品で名をなしたそうです。 
ルーシーが【弥生土器的な】使う器の美しさに対してハンスは【縄文土器】的な情感造形な器、ちょっと岡本太郎ぽい。くせがあるなあ、と思ってみているんだけど、だんだん「ああでもこのカタチにしか出せない美しさかもなあ」と思えてくる。 
でも例えば若い学生がこのカタチのスケッチを描いたら「うーんちょっと要素が真正面でぶつかりあいやなあ」って言っちゃうかも。 
見方によっては「"カタチ"に対する男子と女子のアプローチの違い」なのかも。欲しいと思わせる、その背景の心の動きが違う。ヒトによってはルーシーの作品のほうが「作品ぽくない、道具っぽいこなれ方、キャッチーすぎる、すりよりすぎる」という評価かも。ハンスの方は男子が車やバイクのパーツに萌える気持ちに近いかな。
アートとしての自由さ、というには純粋造形すぎるし。陶器の60年代の彫刻って感じかな。見たことあるようなないような。石彫なら似た感じの印象の作風のヒトいるかな。


天井がやや低くて密室感があって、作品の間隔が狭めなのがちょっともったいない。もっと自然光の窓辺で見てみたいな。旧兵庫県立近代美術館の1Fみたいな場所で。有機ELとか接地面からの極小LEDスポットとか照明が実験的だったが、なんとなーく地方の美術館のような薄暗いもやっとした照明。目にはやさしい。 有機ELは照度が増した気がする。前ってほんとに暗くして黒バックじゃないと光ってるってわかりにくかったもの。あいかわらずピンクっぽいけどね。


アタマの余裕があったら久しぶりにパナのショールームを見たかったけど、今回はやめた。

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