5/13の川上典李子さんギャラリートークのときに行ってきました。
post fossilとは「ポスト化石燃料時代」の意味と「新しい才能を発掘」両方かけているらしい。
未来のデザイン、と銘打っているが、すごくワイルドで原始的(リーさんの嗜好、志向もあると思う)な印象の作品が多い。
オランダのリーエデルコートさんがディレクションしてるので、日本人の感覚よりもアート/デザイン/クラフトの境目があいまい。既存の材料で新しいコンセプトを付加して大量生産ではなく自分の手作業でカタチを作り、ロングスパンのテーマにしている。←この"大量生産じゃない"というところがアートピース的でデザインじゃない、という印象に繫がっているのだと思う。でも個人的には「ちょっと俯瞰的な品質管理をすれば、すべてのフォルムがオリジナル、でいいんじゃない、均一の形状の必然はない」と思うんだな。そういう作品も出展されてます。
日本のデザイナーが見たら「これはアートでしょ」というヒトが結構多いと思う。でも出展している作家の中にはVitraとか企業と協働してたり、ちゃんとデザインビジネスにつながっているヒトもいるらしい。
個人的にはこれまでの2121で見せてきた佐藤卓さんや深沢さんの「整理し秩序を与える」デザインも"研ぎ澄ましシンプル化する、すっきりする"で好きだけど、こういう「なんじゃこれを面白がる、デザインの境界を広げようとする」目線の展示、好きだにゃ、自分に合ってるし。川上さん、三宅さんもすごく思い入れて企画したらしい。お勧めです。
*私がコドモノコトに出展した「おやつわくせい」は川上さんに「あらこれそのままpost fossil出せるじゃない」と言われました。オランダで活動したほうがしっくりくるのかも、わし。
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