2010年3月5日金曜日

デザインってナンだ何なんだ

以下ふたつ、どっちもデザインについて今起きていること。
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1: 80年代に建築家のプロトタイプ家具を作っていたミネルバの見学に行って感じたこと。


最近感じているのは
若い人の中には
アノニマスじゃないテイストの強いものでも
過去のデザイン=レトロ、過ぎ去ったもの→劣っている ではない
"新しい"至上主義ではない層がいるのでは。

●80年代ってデザイナーが巨匠気取りで
「いかに無茶を実現させるか」みたいなところがあった。
未だにそれは残っていて、そこが
「デザイナーがかかわると思いつきで金のかかることばかりやる」と
思われてしまっている。

●一方ジャスパーモリソン経由深沢さん以降は
「技術の良さを活かして作り手とデザイナーが一緒に作り上げる」
「売れる、目立つが第一ではなく使う場をイメージしてデザインする」のが良いデザイン
と、ちゃんと若いひとは吸収している。
という気がします。ただそれだとみんな「個性の見えにくい豆腐みたいなデザイン」になってしまう

で、
上のふたつの間でいろんな解釈、バリエーションがあっていいんじゃないか
(トード・ボーンチェやマルセル・ワンダースはそういうスタンスではないか)

というところで、宮本さんの話は
「多様性、幅があるのがいい」というところが共感できたし、
80年代ライブじゃない35歳以下の人もネガティブには感じてなかったんじゃないかなと思った。



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2:以下の報道について感じたこと。
国民生活センターは、ひもの先に球状の飾りが付いている子供用ブーツが、歩いているうちに左右の飾りが絡まって転倒する恐れがあるとして、注意を呼びかけている。 
 国民生活センターによると、去年11月に小学4年の女児が転倒し、ひざなどを打撲したという。国民生活センターは、飾りがエスカレーターなどに引っかかり、事故につながる可能性もあるとして、「デザインだけにとらわれない商品選びも必要」と注意を呼びかけている。
 子供用の靴については安全のためのガイドラインが定められていない。」



このブーツふにゃふにゃしてて歩きにくそうな上に、よけいにからまりやすいみたい。それにしても、メーカーが作るとき/親が買うときに気がつかないのかな。そもそも作るときの配慮がない。いかにもエスカレーターに巻き込まれそうで、ドタドタ歩きになってすぐスポンと脱げそうな靴だ。 子供には親が買い与えて正しい商品の選び方を教えてあげてほしい。


「かわいー」だけで靴みたいな機能品を作るな、買うな。 こんなことがニュースになるくらい売れてるのかと思うとトホホだ。 

それに対する国民生活センターのコメント(として報道されている言葉が)すごくアバウトな言葉だよね。
なんつーか、言葉も商品も一人歩きするものなのに、すべてがアバウト過ぎる・・

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