2012年11月13日火曜日

2時間で絵を描くということ

最近ふとしたタイミングで見るEテレがラジカルすぎて面白い。テストの花道もその中のひとつ。
http://www.nhk.or.jp/hanamichi/p2012/archive.html
いやもうこのサイトの過去の放送のあらすじを読むだけでも、社会人は目から鱗が落ちると思う。勉強法じゃなくてブレークスルーの最短の手法がうじゃうじゃ書いてある。私も後でじっくり読む。"きみの話は伝わらない"なぜなら独りよがりだから、なんてもう社会人みんな陥ってるじゃないの。

先日の「問題を読み解く」応用問題が解けない理由を"知識不足&問題を読み飛ばす"と断言しちゃって"問題の隠れた条件を探す"というのをテーマにすえちゃう。すごい、もう科目ごとの傾向と対策なんてやってない。そもそも注意力が足りないから間違うんだよときたもんだ。そして花道の先輩(いい大学の大学生)が「過去問をやっておくと出題傾向=隠れた条件が見えてくる」とはっきり言ってる。で、つらつらと受験のコツとして喋っていた時間配分と思考のプロセスが。。私が2時間で水彩画を仕上げているのと同じプロセスだったのだ。

松濤美術館の水彩画教室で気づいたこと。
はっきり言って2時間で水彩画を仕上げられるのは、よほどの手練れだと思う。私の場合受験デッサンの蓄積をかなり無意識のうちに使っているのだ。
・琺瑯のパレットにあらかじめホルベインの水彩絵の具を絞り出しておく。固まっても水のついた筆ですぐ溶ける。
・パレットは洗わない。混ぜて作ったなんとも変な汚い色が影や階調を作るときにすごく使える。
 おそらく影を描くときとっさに混ぜてる茶色と青なんかも、普通混ぜないと思う。黒は使わない。
・垂れたら水のついた雑巾で拭けば拭き取れる。そのためにある程度の価格の水彩画用紙のスケッチブックを買う。
・小さいスケッチブックはスケールの縮小を脳内でしなければならないので手間がかかる。F8サイズならだいたい体感原寸大で描ける。
・鉛筆では位置関係のアタリしかつけない、30分で筆に切り替える。筆で陰影でどんどん広い面積の階調を作っていく。
・花がメインとかで、階調を暗くする描き方じゃないほうがいい、ならば鉛筆でクロッキー調に強く描く。
 着彩した後にも鉛筆で描き足す。

・白は紙の白を残すのが一番白い。その白さを際立たせるには全体に階調を濃くするしかない。
 こわがらずにどんどん影の部分は暗くする。そうじゃないと時間内に階調が仕上がらない。

・背景/メイン静物/静物の置かれた平面、とかの3パートに分けて着色して湿っぽくなったら乾かしてる間に他のパートを着彩する
 「三角食べ」みたいに着彩すると時間ロスが無い。
・ときどき席を立って1m離れて見る。ケータイで撮るのも冷静に見易い。
・実物を見ないで描く、あるまま描かないのは私にはかなり難しい、フィクションで作らなければならないから。
 フィクションで描くなら実物が無くてもいいじゃないか、と私は思う。だから時間内に仕上げることが最大の
 リアリティ向上の手段だと思っている。リアリティ本位がいい絵とは限らないが。
 私にとっては見ないで描く方が全然怖い。それは絵を描いてるんじゃなくて"塗り絵"だから。

知識の習得とか試験をクリアする、とかはもはや私はまったく自信が無いが、「限られた時間内に絵を仕上げる」ことに関してはかなり自信がある。なんだろうね、この意味の無い自信は。でもこれに関しては強気だ。


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